逆風の中でポジションを取る勇気
新型コロナワクチン接種開始から、約5年が経ちました。
最近では、「新型コロナワクチン接種開始から5年。そして今、本格的な議論を始めよう」という対談記事が公開され、改めて当時の出来事を振り返る機運が出てきています。
ワクチンを接種すべきだったかどうか。今になってはどちらが正しかったのかは火を見るよりも明らかです。
一応接種自体はまだ続いてはいるようですが、さすがに9回目、10回目のワクチンを打ち続けている人は誰もいないでしょう。
結局のところほぼ国民の全員が、いわゆる「反ワクチン」とやらになったわけです。
実際にYahoo!ニュースのコメント欄もワクチン懐疑派・反対派一色です。

しかしながら2021年当時は、社会は非常に強い空気に包まれていました。
ワクチンに疑問を持つこと
接種に慎重な姿勢を示すこと
自然免疫や生活習慣の重要性を語ること
これらはしばしば「危険な意見」として扱われ、議論そのものが難しい雰囲気がありました。
そんな状況の中で、僕はベイビーオーガニックを立ち上げ、活動を続けてきました。
テーマはシンプルです。
「次世代の命と健康を守る」
当初は小さな発信でしたが、少しずつ共感してくださる方が増え、
・自然派志向で健康意識の高い方
・しっかりと自分の頭で考える方
・同調圧力に屈しない方
との繋がりが広がっていき、想像以上の反響と成果につながりました。
結果論ではありますが、関わってくださった皆さんの人生において、ドラマやゲームの物語をも超えるほど、神秘的で感動的な世界線を描くことができたのではないかと感じています。
今なら誰でも当たり前に主張できることですが、当時社会的な規範が定まっていない中で、覚悟を持って明確にポジションを取り行動することの大切さを僕自身も学びました。
そして何より、そのすべてのストーリーにおいてハッピーエンドを迎えられたこと、全員が健康的で無事に生まれてきてくれたことを、心から感謝したいと思います。
勇気を出した世界線と、出さなかった世界線
僕は子どもの頃から、ドラゴンクエストというゲームが好きです。
プレイしたことがある方ならご存知だと思いますが、ドラゴンクエストの世界では、あらゆる職業の中で最も特別な存在として「勇者」が描かれています。
戦士、魔法使い、僧侶、踊り子…。
様々な職業が存在しますが、その頂点にいるのが勇者です。

では、なぜ「勇者」が最上位なのでしょうか。
それは決して、剣が強いからでも、魔法の力があるからでもありません。
勇気を出すことができる存在だからです。
ドラゴンクエストのストーリーを思い出してみると、勇者は決して最初から強いわけではありません。
むしろ最初は普通の少年だったり、旅立ったばかりの若者だったりします。
それでも最後に彼が世界を救う存在になるのは、
勇気を出して最初の一歩を踏み出したからです。
もし勇者が
「危ないからやめておこう」
「自分には無理だ」
「誰かがやってくれるだろう」
そう考えていたら、物語は始まりません。
世界は魔王に支配されたままで終わってしまうでしょう。
そして面白いのは、シリーズによっては
「もし違う選択をしたらどうなっていたか」という
パラレルな世界が描かれることがあります。
・勇気を出して旅に出た世界
・勇気を出さずに村に残った世界
ほんの小さな選択が、まったく違う未来を作ります。
人生も、勇気で世界線が変わる
現実も、これと同じではないでしょうか。
日常の中で僕たちは何度も選択をしています。
・挑戦するか
・やめておくか
・言うか
・黙っておくか
・行動するか
・様子を見るか
その一つ一つが、
未来の世界線を大きく分岐させていきます。
もちろん現実はゲームのように単純ではありません。
勇気を出したからといって、必ず成功するわけでもありません。
時には批判されることもあるでしょう。
理解されないこともあります。
それでも、振り返ってみると
大きく人生を変えた出来事というのは、
ほとんどが「勇気を出した瞬間」だったように思います。

旦那さんが無精子症であることが分かり、「結婚してから初めて夫が泣いている姿を見た」と話されていた方。
裁判で親権を奪われ、毎日が悲しみと憎しみに暮れていた方。
同性カップルとして添い遂げることを決意したものの、LGBTであることを両親から認めてもらえず勘当までされた方。
ご両親に余命宣告が下され、幾許も猶予がない方。
8年もの不妊治療に疲れ果て、経済的にも、身も心もボロボロになっていた方。
不育症を抱え、4度もの流産に絶望していた方。
その時に勇気を出してご連絡をくださったからこそ、今では見違えるように幸せな世界を生きていらっしゃいます。
魔王は決して一人では倒せない
ここまでの軌跡を振り返ってみても、僕だけが勇者だったわけではありません。
精子提供をオファーするという決断。
それは決して簡単なものではありません。
誰にも相談できない悩みを抱え、何度も迷いながら、それでも「子どもを授かりたい」という想いを胸に一歩踏み出された方々。
その決断には、相当な勇気が必要だったはずです。
勇気を出した人がいて、
それに応える人がいて、
支え合う人がいて、
初めて物語は動き出します。
魔王は決して一人では倒せない。
この活動を通じて、人生のドラマもまた誰か一人の勇気だけではなく、
いくつもの勇気が重なったときに生まれるのだと思いました。